スマートフォンのガラスはなぜあれほど壊れやすいのか

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子どもが中学生にもなると、週末はもう親とは過ごしてくれない。部活だ、学校の友達とカラオケだ、彼氏とデートだなどと、皆忙しそうに出かけてしまい、私たち親は寂しく取り残される。最近の週末はそんな寂しい夫婦2人、連れ立って食材などの買い出しに行くことが増えてきた。自宅近所には大型のショッピングセンターが3つもあり、そのどこかに行けば半日は時間が潰せる。家に居てもお互い黙ったままだが、外に出るとなんとなく、会話のきっかけも生まれてくるのだ。

買い物を済ませ妻がレジ袋に買ったものをしまっている間、私はなんとなく、スーパーの向かい側にある携帯電話ショップのディスプレイに目が行った。今使っているスマートフォンはまだ2年も経っていないと思うが、ガラス面にひびが入っている。何かの拍子にガラスを傷つけてしまったのだ。スマートフォンのガラスはなぜあれほど壊れやすいのか。決して安くはないスマートフォンなので、ガラスにひびが入っていて不便でも、気安く買い替えられるものではない。
(参考:すりガラスに引っかき傷を入れてしまった

ショップのディスプレイに近づき、飾られている最新のスマートフォンを手に持ってみた。薄く手に馴染み、使い易そうだ。裏側を見ようと同じ手の中で持ちかえようとしたら、うっかり手を滑らせスマートフォンが手から落ちた。ヒヤッとしたが、そのスマートフォンには鎖がついていて、床にぶつかる寸前に、鎖に引っ張られ中に浮いた形となった。見本であっても、スマートフォンを落としてガラスを壊したりなぞしたら、何か面倒なことになっていたと思うから、盗難防止用の鎖に救われた。

ショップの奥からスタッフと思われる若い男性が笑顔で出てきたが、私は拾い上げたスマートフォンをディスプレイの元の位置に戻すと、苦笑いでその男性に目配せした後、後ろの妻の元へ戻った。ガラスの交換だけでもお願いできればありがたいのだが、スマートフォンはそんな簡単にはいかないだろう。